シネマ・シメリック

クレールウインドオーケストラ第20回記念定期演奏会
曲目紹介に代えて その3
―前回は、侍従どのの意外な一面が見られる話でした。今回は、どのような話が出るのでしょうか。それでは、どうぞ!
「3曲目は…しねま・しめりっく?」
「“シネマ・シメリック”ですな。仏蘭西の言葉で、空想の映画といったような意味合いを持つようでございます。」
「おお、活動写真のことじゃな。この地ではあまり広まってはおらぬが…。」
「文化ができてゆくのには、長い時間がかかります。その上、平和な世の中でなければすぐに廃れてしまいます。」
「そうじゃな。まあ、我が父上の治世ならば大丈夫であろう。」
「後は、民の懐が豊かでなければ。今日の飯も食えぬとあっては、文化どころではありませぬ。」
「安心せよ、我が藩の財には余裕がある。それに、妾の目が黒い内はその財を捨てるような真似はさせぬ。」
「確かに姫様は財政を掌握しており、またそれを活かすことに長じておられます。しかし、この曲からはどうも波乱の空気を感じてなりませぬ…。」
「達よ、お主は心配性じゃな。最も、どのような時でも油断は禁物じゃ。」
「左様ですな、姫様。それでは、次に参りましょう。」
[PR]
by isseiy2k | 2017-06-09 17:49 | 演奏会