2014年 04月 21日
「恋は魔術師」より
まず、先日のイオンライブにお見えになったかた、ありがとうございました!
あちらこちらに知ってる顔がたくさん見えましたし、クレールのことを知らないと思われるかたも手拍子して最後まで楽しんで聴いてくださって本当にうれしかったです。
ありがとうございました。
もうあとは定期しかないですからね!ノンストップ定期!
では引き続き、定期演奏会の曲のご紹介をさせていただきますね。
近代スペインを代表する作曲家であるマヌエル・デ・ファリャ・イ・マテウ(1876〜1946)は、大西洋に面する港湾都市、アンダルシア州のカディスで幼少年期を過ごしました。
20代で首都マドリードの音楽院で学んだのち、1907年から1914年までの間パリに留学し、ドビュッシーやデュカス、ラヴェルらと親交を結びます。そして、ファリャがスペインに帰国した翌年の1915年に「恋は魔術師」は作曲されました。
ファリャは、スペインの民族主義的な要素として、故郷アンダルシアの伝統芸能であるフラメンコの素材を用いながら、フランスから持ち帰った印象主義的な技法と巧みに融合させることによって、情熱と神秘感とを兼ね備えた曲想を創り上げました。
『恋は魔術師』(西:El amor brujo)は、当初、歌入りの音楽劇「ヒタネリア」として作曲されましたが、後にオーケストラ版へ改訂し、最終的にバレエ音楽となりました。
このバレエの舞台は、アンダルシア州のジプシー居住地として名高いグラナダ、あるいは、ファリャの故郷カディスともいわれています。
あらすじ:
若い未亡人カンデラスは、イケメンのカルメロと恋仲になりますが、カンデラスがカルメロに会おうとすると、嫉妬深い亡夫の幽霊が出現して邪魔をしてきます。
そこで彼女は亡夫が生前にかなりの浮気者だったことを思い出し、グラマーで美人な友人ルチアに、亡夫を誘惑してくれるよう頼むと、ルチアも好奇心からそれを承知します。
いざ恋人同士が会おうとするとやはり亡霊が出現するのですが、案の定、亡霊がルチアに気を取られている間にカンデラスとカルメロはいかなる魔力も効力を失うといわれる完全な愛のキスを交わし、幽霊はその功徳によって消え失せます。
今回はこの「恋の魔術師」から以下の曲を演奏します。
1.パントマイム 原曲では後半の11曲目に置かれていますが、ファンファーレ風の楽句は全曲の冒頭と同じテーマが用いられています。
続いて、8分の7拍子という変拍子ながらも大変優美な旋律が極めて自然な流れの中に奏され、最後に冒頭のテーマが弱奏で再現されます。
2.洞窟の中で ランプの光がおぼろげに照らしている影深い洞窟の中、ジプシー達が集まっています。
低音がA♭の音をまさぐり、弱音器をつけたホルンの音が遠くから聞こえてきます。
オーボエが悲しみと孤独の歌を吹き、洞窟の不気味な夜の情景です。
3.悩ましい愛の歌
4.火祭りの踊り 悪霊を払うため、ジプシーたちが火を焚いて踊ります。
連続するトレモロがきつね火のような神秘的な雰囲気を醸し出すなか、オーボエのソロによって踊りが始まり、次第にエネルギッシュに高揚していきます。
5.愛の戯れの踊り 「わたしは、おまえを焼きつくす炎 わたしはおまえの吐息をのせる風」と唄います。
6.フィナーレ ~ 朝の鐘 ルチアは亡霊の誘惑に成功し、新たな恋人(カンデラスとカルメロ)の幸せを祈って夜明けの鐘が鳴り響きます。
『パントマイム』の旋律に乗って「もう夜が明ける! 歌え、鐘よ、さぁ歌え! 私の輝かしい日々が戻ってくる!」と歌われ、バレエは大団円を迎えます。
※最後に、クレールの皆さん、参考にどうでしょうか。
このお話(音楽)は映画にもなっています。ちょっとストーリーは違いますが、恋・情熱・生命力・ジプシー気質など、この曲の魅力がスペインならではのリズムに乗って魅力的です。是非見てみてください。
振付・主演しているのは、スペインではもちろん、フラメンコの第一人者として名高いアントニオ・ガデスです。
というわけで、3曲がはっきりしましたね☆
クレールウインドオーケストラ 第17回定期演奏会
日時:平成26年5月24日(土)
5時開場 6時開演 (ウェルカム演奏があります。)
場所:三沢市公会堂大ホール
指揮:(当団常任指揮)秋元 辰一
入場料無料!
1部 ・○○
・「二つの交響的断章」全曲(ヴァーツラフ・ネリベル)
・□□
2部 ・「恋は魔術師」より(ファリャ)
・「ぐるりよざ」全曲(伊藤 康英)
さぁ、あと2曲はなんでしょう?
COMING SOON!
今日もクレブロお寄りいただきありがとうございました。
でめ
by isseiy2k
| 2014-04-21 20:24
| 演奏会


