ついに今週末です。

クレールウインドオーケストラ第18回定期演奏会会場:十和田市民文化センター大ホール日時:5月23日(土)開場:17時30分 開演:18時入場料:当日700円(前売り500円)※未就学児無料・母子室有、全席自由チケットたくさんあります!連絡下さい!

―注文の多い喫茶店―

4人のユーフォニアム吹きが、楽器をかついで、街中を歩いていました。

「どうも喉が渇いた。さっきから横っ腹が痛くてたまらないんだ。」

「ぼくもそうだ。もうあんまり歩きたくないな。」

「ああ困ったなあ。」

「何か飲みたいなあ。」

その時ふと後ろを見ますと、立派な一軒の西洋作りの家がありました。

そして玄関には、ユーフォニアム喫茶 山○軒という札が出ていました。

「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません。」

4人が中に入ると、恰幅のいい店主が出迎えてくれました。

4人が思い思いに注文し、十分に喉を潤したころ、店主がこう切り出しました。

「当店では、お客様にユーフォニアムの生演奏をお届けしたいと思っています。曲選びの参考にしたいので、どうか、皆さんで吹いてみていただけませんか。」

4人は、快く引き受けることにしました。

すると店主は、いくつかの楽譜を取り出しました。

「まずはこちらからやってみましょう。」

表紙には、こう書いてありました。

『きらきら星』

「ああ、みんなが知っている曲ですね。」

「色々な楽器のために編曲されているね。」

「これならすぐに吹けるなあ。」

「お安い御用です。」

他にも何曲か、4人で演奏してみました。すると、店主が店の奥からさらに楽譜を持ってきました。

「さすがに皆さんお上手ですねえ。それなら、こちらの曲もいけるでしょう。」

『パワー』

「おや、急に難しくなったなあ。」

「うん、曲名はパワーだけれど、スピードも求められるなあ。」

「チューバのパートをユーフォニアムで吹くのはたいへんだなあ。」

「何とかなるさ。」

『ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス』

「どうもおかしいぜ。」

「これはもともと吹奏楽編成のための曲のはず。」

「いくら聖歌のメロディーを基にしているとはいえ、われわれ4人では難しいと思う。」

「あの店主、まさか…ぼくたちを…」

4人はがたがたがたがた、震えだしました。

曲はどんどん、難しくなっていきます。

『交響的序曲』

「うわあ」

がたがた がたがた。

『パントマイム』

「うわあ」

がたがた がたがた。

4人はあまりに吹きすぎたために、唇がまるでくしゃくしゃの紙くずのようになり、お互いにその顔を見合わせ、ぶるぶる震えてしまいました。

店主がこう言いました。

「皆さんお疲れのようですね。こちらにデザートを用意してあります。」

『フルーツ・パフェ』

…4人はもう、何も言えませんでした。

すべての曲を吹き終えて、4人は店を後にしました。

しかし、さっき紙くずのようになった4人の唇は、しばらくの間もとの通りにはなりませんでした。

おしまい


[PR]
Commented by たっさん@The BEaT広報(仮) at 2015-05-20 21:15 x
うおお…転載されている(笑)
by isseiy2k | 2015-05-20 19:11 | Comments(1)